こんにちは。(株)セルアクチュア代表の土居です。
これまで個人としてブログを配信することはあまりありませんでしたが、これからは会社の活動や想いを皆様にお伝えする場として、定期的に情報発信をしていきたいと思っています。
今回は、特に介護・看護業界の人手不足問題を背景に、企業や施設が抱える採用課題についてお話しします。
そして、その解決策としての「自社メディアの強化」と「採用サイト制作の重要性」を考えていきます。
人手不足問題はこれからさらに深刻化する
超高齢社会が進む中で、介護・看護業界はこれまで以上に深刻な人手不足に直面しています。
人材を求めて求人広告を出しても、応募が集まりにくい状況が続いていると、多くの経営者や病院や施設などの運営者の方からお聞きします。
課題その1:外部の求人媒体への過度な依存
多くの企業や施設が採用活動において直面しているのは、「求人媒体」や「人材紹介エージェント」「人材派遣」といった外部サービスへの過度な依存です。
これらのサービスは確かに便利で、一時的に人材確保をサポートする重要な役割を果たしています。
ですが、その便利さゆえに、結果として以下のような課題が生じています。
✔︎依存度の高さがもたらす長期的リスク
外部サービスに依存することで、企業独自の採用基盤が育たず、常に求人媒体の動向や価格に左右される状況が続きます。
媒体側が値上げをしたり、仕様を変更した場合、その影響を受けざるを得ません。
結果として、採用活動の主導権を自社で握れず、人材紹介、求人媒体、人材派遣など外部サービスへの依存から脱却ができない状況に陥ります。
✔︎ネット社会では常に比較検討されるため差別化できなければ淘汰される
求人媒体には多くの企業や施設が掲載されるため、競合他社との比較は容易で、常に求職者から比較検討されています。
競合他者が数多くある中で「どこも似ていて同じように見える」と感じる求職者も多く、他社との差別化ができていない、独自性が訴求されていない企業や施設が散見されます。
自社の強みや特徴を外部に対して訴求できていなければ、求職者は条件面で優れている企業やブランド力の高い企業に集中し、採用の成果が得られません。
課題その2:多額の費用を要する求人媒体や人材紹介エージェント
求人媒体や人材紹介エージェントは、一見すると効率的な採用手段に思えますが、費用面では大きな負担を伴います。
具体的な課題を以下に深掘りします。
✔︎求人媒体のコスト問題
求人媒体に求人広告を出す場合、掲載費用は月に最低約10万円以上〜高額な場合は100万円以上にのぼることが一般的です。
たとえば、有名な求人サイトでは「目立つ位置」に掲載するオプションをつけると、その費用はさらに増加します。
加えて、短期間で結果が出なければ、再掲載の必要が生じ、結果的に数百万円規模の投資が必要となることも少なくありません。
また、求職者が応募しない場合でも、この費用は返金されることはありませんし、採用活動の効果が出なければ、無駄なコストとして企業や施設の経営を圧迫します。
✔︎人材紹介エージェントの紹介料
人材紹介エージェントを利用した場合、基本的に完全成功報酬型で1人を採用するごとに、年収の約30~35%の紹介料を支払うのが一般的です。
これは例えば、年収400万円の人材を採用した場合、紹介料として約120万円が発生する計算になります。
介護看護業界でも1人あたりの紹介料は100万円以上を超えることが多いです。
一方で、採用が成功した場合でも、短期間で退職されると再び採用活動が必要となり、さらなる費用負担が発生します。
✔︎費用対効果の不確実性
これらの方法では、必ずしも費用対効果の高い採用につながるとは限りません。
特に、介護・看護業界では高い離職率が問題視されており、多額の費用をかけて採用した人材が短期間で退職してしまうリスクもあります。
このように費用対効果が不確実である点が、大きな課題となっています。
課題その3:公式サイト・公式ホームページが作りこまれていない
求職者の大半が求人媒体で企業を知った後に、公式サイトを訪問しているという事実をご存知でしょうか。
調査によれば、その割合は90~95%以上にも達すると言われています。
訪問する主な理由としては、ホームページが企業の公式の情報源になるため、求職者は実際にどんな会社なのか確かめにきたいのです。
しかし、公式サイトの存在感がなく、見栄えも良くなければ、それが大きな機会損失につながります。
✔︎スマホ化対応の遅れ
現在、ほとんどの求職者がスマホを使用して情報収集を行っています。
それにも関わらず、一部の公式サイトはスマホ対応がなされておらず、文字が見づらい、操作性が悪いといった問題を抱えています。
このようなサイトでは、せっかく訪問したユーザーがストレスを感じ、すぐに離脱してしまいます。
✔︎ホームページのデザインの古さ
企業や施設の第一印象は、その公式サイト、公式ホームページのデザインで決まりますが、
デザインが古く、視覚的に魅力を感じないサイトでは、「この会社は時代に追いついていない」「経営者、運営者の考え方も古い」と判断される可能性があります。
一方、競合他社が洗練されたデザインやコンテンツを充実させている場合、求職者はそちらに流れてしまう傾向にあります。
✔︎情報不足により信憑性に乏しい
公式サイトに掲載されている情報が薄く不足している場合、求職者は「この会社はどんな特徴や強みがあるのか」「経営者の考え方やビジョンはどんなものか」「実際の職場環境はどうなのか」「入社後のサポート、研修はどんなものか」「どんな業務から任せられるのか」といった様々な疑問を解消できません。
こういった具体的でリアルな情報がホームページに掲載されていなければ、応募する前に「情報が見えないし、入社してからのイメージが湧かない、怖い」と感じ、応募をためらう原因になります。
✔︎機会損失の深刻さ
公式サイト、公式ホームページが魅力的でない場合、せっかく求人媒体で興味を持ってくれた求職者を取り逃してしまうことになります。
これは、求人媒体にかけた費用が無駄になることを意味し、公式サイトが整備されていない企業は、採用活動全体で大きな機会損失を被っています。
採用サイトと自社メディアの重要性
現代のネット社会において、求職者は徹底的に企業を比較検討し、「どこの会社が実際良い会社なのか」を自分で調べて判断します。
そのため、採用サイトや公式ホームページが次の3つを満たすことが重要と考えます。
透明性
経営者の考え方、入社後の社員の働き方、仕事内容、キャリアパス、社風などを具体的に示すことで、求職者が安心できます。
独自性
競合となる他の企業や施設と一体何が違うのかを明確に伝える必要があります。
企業としての強みや特徴、待遇など、何か差別化できる要素がなければ質の良い求職者から選ばれることはありません。
信頼性
デザイン性の高いサイトや具体的な詳細情報を掲載していると、「この会社は信頼できる」「信憑性も高い」というポジティブな印象を与えます。
これらを自社ホームページおよび採用サイトに備えることで、採用活動は外部の求人媒体に依存するのではなく、企業独自の取り組みで、質の高い人材を確保できるようになります。
弊社のクライアントの中でも、公式ホームページや採用サイトのデザインやコンテンツに力を入れることによって、外部の求人サービス(求人媒体、人材紹介、派遣等)に一切頼ることなく、10年以上、自社サイトの力だけで採用活動を成功させている企業もあります。
セルアクチュアの取り組み
私たちセルアクチュアは、企業や施設が競合と差別化を図り、採用活動を成功させるためのサイト制作やプロモーション活動を専門にお手伝いしています。
提供しているサービスは以下のとおりですが、基本的に企画・制作・プロモーションまで一気通貫して対応していますので、働いていらっしゃる方が日常業務に支障をきたさないよう、ご面倒なことは全てお任せいただき、丸投げしていただけます。
1.採用ブランディングを反映したサイト制作
デザインは、企業の「第一印象」を決定づける重要な要素です。
人はサイトに訪れてからわずか数秒で、その企業の雰囲気や印象を判断します。そのため、単に見栄えが良いだけでなく、求職者の心に訴える「他とは違う洗練されたデザイン」を提供することが求められます。
セルアクチュアでは、デザインのクオリティに妥協しない姿勢を貫き、どんな業界や職種であっても、求職者が直感的に「この会社は他と違う」「ホームページが作り込まれていて掲載されている情報も信用できそう」「ここで働くのが楽しそうだ」と感じるようなデザインやコンテンツ企画を心がけています。
1-1.視覚的な魅力の追求
採用サイトは、求人情報を提供するだけでなく、企業のビジョンや価値観を視覚的に伝える場です。
そのため、カラースキーム、タイポグラフィ、画像配置といった細部に至るまで、徹底的にこだわります。
たとえば、清潔感や親しみやすさを表現したい場合には、柔らかい色調や人の笑顔が映る写真を使用し、先進的で革新的な企業イメージを伝えたい場合には、洗練されたレイアウトと大胆なビジュアルを採用するなど、企業の個性をデザインに反映させます。
1-2.ユーザーエクスペリエンスの最適化
デザインが美しいだけでは不十分です。
求職者がサイト内で迷うことなく情報にアクセスできる設計が必要です。
セルアクチュアでは、ユーザーの行動パターンを研究し、簡単で直感的なナビゲーションや、視覚的なヒエラルキー(情報の優先順位付け)を取り入れたデザインを提供しています。
1-3.トップクリエイターによる制作
セルアクチュアではデザイン力に優れたトップクリエイターのみを厳選しています。
クリエイティブな感性と高度な技術を持つデザイナーやディレクターが、採用サイト制作に取り組むことで、他社にはない独自性のあるサイトを実現します。
これによって、競合他社との差別化を図るだけでなく、企業のブランド価値を高めることができます。
2.充実した信頼感あるコンテンツ企画
デザインと同様に、採用サイトにおける「コンテンツ」も極めて重要な要素です。
求職者は、企業の表面的な情報だけでなく、社風や働く人々の生の声、日常業務のリアルな一面を知りたがっています。
これらをサイト内で的確に伝えることが、応募意欲を高める鍵となります。
2-1.代表者メッセージ
代表者の考え方やビジョンは、企業の方向性を示す羅針盤のような存在で、求職者が企業との相性を判断する上で、代表者のメッセージは大きな影響を与えます。
セルアクチュアでは、経営者自身の言葉で理念や目標を伝えるメッセージコンテンツを制作し、求職者に企業の真の価値を届けます。
代表者や運営者へのインタビュー企画は全てセルアクチュアにお任せいただけます。
2-2.スタッフインタビュー
現場で働くスタッフのリアルな声は、求職者にとって最も信頼性の高い情報源の一つです。
どんな仕事をしているのか、職場の雰囲気はどうなのか、キャリア形成のサポートはあるのかなど、インタビュー形式で具体的に伝えることで、求職者はその企業で働くイメージを膨らませることができます。
インタビュー企画は全てセルアクチュアにお任せいただけます。
2-3.日常業務の紹介(入社後の仕事内容)
企業や施設での日常的な業務風景を取り入れることで、働く現場の雰囲気を求職者に感じてもらえます。テキストだけでなく、写真や動画を活用することで、よりリアルで信頼性の高い情報を提供できます。
2-4.キャリアパスや研修制度の詳細
求職者が将来のビジョンを描きやすくするために、入社後のキャリア形成や研修制度について詳しく説明するコンテンツも重要です。
たとえば、具体的なキャリアステップや、どのようなスキルが身につくのかを明示することで、求職者の安心感を高めることができます。
3.撮影企画と現場ディレクション
採用サイトやプロモーションを効果的に行うためには、視覚的な要素が非常に重要です。
セルアクチュアでは、撮影に関するすべての工程をワンストップでお任せいただけます。
撮影企画:カットシーンの提案や撮影当日のタイムテーブル作成。
現場ディレクション:撮影現場でのディレクション、カメラマンや出演者への指示などの対応。
さらに、採用サイトや企業ホームページに社員様の写真を掲載することに懸念がある場合でもご安心ください。
モデルキャスティング:企業のイメージに合ったモデルをキャスティング可能。
肖像権の管理:モデル起用時には、半永久的な使用許諾書の作成を弊社が代行します。
モデルを起用することで、社員の退職などによる写真の差し替えや再撮影のコスト・手間を削減することができます。
この仕組みは、長期的なコスト削減にも寄与します。
自社メディア強化で得られる効果
自社メディアを強化することで、採用活動が抱える多くの課題を解消し、企業に大きなメリットをもたらします。以下に、自社メディア強化が具体的にどのような効果を生むのかを詳しく解説します。
採用コストの削減
求人媒体や人材紹介エージェントに依存しすぎると、多額のコストが発生することは前述の通りです。自社メディアを活用すれば、これらの外部サービスへの依存を減らし、採用コストの大幅な削減が可能です。
1-1. 長期的なコスト削減
求人媒体やエージェントに支払う費用は、一時的な効果に留まることが多く、掲載期間が終了すれば求人情報も消えてしまいます。一方、自社メディアでの採用活動は、一度構築すれば継続的に利用できる「資産」として機能します。採用サイトや企業ブログを通じて、定期的に情報を発信することで、新しい求職者にアプローチし続けることができます。
1-1. 長期的なコスト削減
求人媒体では、多くの求職者が閲覧する一方で、企業や求職者のニーズが必ずしも一致していないことがあります。自社メディアでは、会社の理念や業務内容を詳細に伝えることで、ミスマッチを防ぎ、真に企業に共感する求職者からの応募が増えるため、採用効率が向上します。これにより、無駄な面接や採用手続きが減り、時間とコストの両方を削減できます。
未来を創るためのサイト作りを
サイト制作は簡単ではありませんが、しっかりと時間と労力をかければ、大きな成果を生む重要な投資です。
私たちセルアクチュアは、介護・看護業界をはじめとしたさまざまな業界で、採用サイトや企業ブランディングサイトの制作に取り組んできました。
現場に寄り添い、クライアントのご負担を最小限にしながら、最大限の効果を出すことを使命としています。
採用サイト制作に関してや、差別化するためのブランディングにお悩みの方がいれば、お気軽にご相談ください。
未来をつくるお手伝いができれば幸いです。